GUTS通信08年10月号 PDFファイルはこちら
「黙々と英単語を覚えるよりも、声に出しながら覚えた方が効率よく覚えられた」
みなさんは、こんな経験ないですか?これには、記憶に関する脳のメカニズムが深く関わっています。
脳の大脳皮質にある側頭葉の側頭連合野というところが記憶を司っています。この側頭連合野はもう一つ大事な働きをしています。それは、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚といった五感などを統合する働きです。五感などを統合する機能を持っているため、五感を使うと側頭連合野が活性化します。すると、側頭連合野のもう一つの働きである記憶も活性化し記憶力がアップします。五感を使った方が効率よく記憶ができるのはこのためです。
社会や理科の暗記をするのであれば、自分で手を動かして自分だけのオリジナル問題集を作り、それを覚えるという学習法が効率的です。しかし、オリジナル問題集を作っても、テストの結果が散々だったという子もいます。「この子の記憶力が低いから?」と思ってしまいがちですが、実はそうではありません。これの原因は、この子が「記憶回路」の使い方を間違っていたことです。
五感を刺激しても、記憶をしようとしないと記憶回路は動きません。ただノートに教科書の内容を写しているだけでは、記憶回路は動きません。問題を作成する時には、記憶回路を動かすための工夫が必要です。
理科・社会のオリジナル問題集を作成する場合なら、ただ教科書を丸写しするのではなく、文章を違う表現に変えたり、複数の資料を参考にして要約を作成することなどが効果的です。また、英文を書き写す時も、英文を見ながら写すのではなく、英文から目を離して、英文をノートに写すと効果的です。
五感と記憶回路をフルに活性化させることも意識して勉強しましょう。
→ ルーティンが結果に結びついていると聞いて、うれしく思っています。ルーティンは継続することで効果をさらに発揮します。ぜひこれからも続けてください。
→ 家庭教師の先生が、お子さん一人ひとりに合わせて、指導の工夫をしていることが私たちの最大の強みだと思っています。より分かりやすい指導ができるように、これからもサポートをしていきます!
→ このような変化は私たちも大変うれしく感じます。こういった変化をうれしく感じていることを、是非、お子さんにもお伝えください。