せんせい通信08年10月号 PDFファイルはこちら
指導手帳をシェアしよう
今月は、指導手帳をたくさんの先生から提出していただきました。私が学生時代に家庭教師をやっていた時、「周りの先生はどんな指導をしているのだろう?」と気になったものでした。周りの先生の取り組みを知ることは、参考になりますし、また、これから指導していく上での励みにもなります。
そこで、今回は指導手帳の内容をシェアしたいと思います!!
事例1:生徒に考えさせたり、解法を言葉で説明させる
生徒が指示を与られるばかりではなく、生徒に考えさせたり、解法を説明させたりする指導をS先生やI先生は実施していました。I先生は、「自分自身が生徒がどこまで理解できているかを知るのにも役立つ」とも書いていました。
生徒が受け身で進む授業よりも、生徒が発言したり、考えたりする時間が多い授業の方が生徒の学力向上につながります。生徒に考えさせながら、考えることに行き詰まりそうな時は、先生からヒントを出すという感じで生徒に接しましょう。
事例2:予想問題や小テストを用意する
たくさんの先生が、予想問題や小テストを作成して指導をしていました。テストを作ると、学力がどこまで定着したかの確認もできます。また、これさえやればよいのだということ伝えることができるので、勉強に取り組みやすくなります。
Y先生の場合、教材が少なかったので問題を先生自身が作っていました。その問題は、生徒の現状を捉えた上で作られたものなので、生徒に最適な問題だと思います。また、問題を作ってくれる先生の好意に応えたいと生徒もがんばってくれるという効果もあるんだろうなぁと感じました。
テストを作ることで、生徒からうれしい反応をもらえることもあります。N先生は、生徒の理解度が上がっていることを授業中に感じ、また、生徒のうれしそうな様子を目の当たりにしています。こういった生徒の様子は、N先生にとって本当にうれしいことだったと思います。
事例3:調査・分析をして、未来に備える
K先生は、勉強を教えるだけではなく、現状を踏まえ、さらに、センター試験の配点などを調べるというサポートをしています。受験も情報戦です。情報を分析することで有利に受験勉強を進めることができます。
学校の定期テストでは、テスト範囲と過去問があれば、未来に備えることが可能です。テスト範囲は、大体予想することができます。また、以前に受けた定期テストの問題を見れば、問題の傾向も大体予測することができます。調査したり、分析したりすることも家庭教師の大きな仕事のひとつなのだと感じました。
指導手帳をもっとうまく使いこなす術
感情と共に記録する
指導の内容や次回へのメッセージを書く時には、自分の感情や生徒の感情も一緒に書きましょう。人は忘れる生き物なので、やったことや考えたこと、思いついたことはいとも簡単に忘れてしまいます。感情も同様で、時が経てば、忘れてしまいます。
例えば、難しい資格試験などに一念発起して挑戦しようと奮い立ったとします。最初は、「絶対に合格してやる!」と闘志が燃え上がっているので、勉強にも身が入ります。しかし、時と共にそんな気持ちも徐々に薄れ、やる気が減退していくということがよく起こります。時と共に感情も薄れやる気も減退してくものですが、最初に抱いた感情を読み直すことができれば、再びやる気を取り戻すことができます。
是非、感情と共に記録を残すことを意識してみてください。
指導手帳ベストプラクティスの紹介
事例紹介:I.M.先生の手帳
今回提出していただいた手帳も、大変よく書き上げられたものがたくさんありました。今回は、I.M.先生の手帳をご紹介します。すごく丁寧に書いてありました。
I.M.先生が指導の流れをイメージしてから、実際の指導に臨んでいる様子が伝わってきました。また、生徒さんの気持ちや先生の気持ちもよく伝わってきました。
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