せんせい通信09年02月号 PDFファイルはこちら
やる気にさせる言い方 ? 認関肯称 ?
家庭教師の仕事をしていると、宿題をやってきてくれなかったり、一度やったことを忘れていたり、やる気がなかったりと悩みは耐えません。そして、注意しても改善しないこともしばしば。いつも同じように注意するだけでは、関係がぎくしゃくするだけ。そこで今回は、生徒さんをやる気にさせる言い方を紹介します。
やる気にさせる言い方のキーワードは、「認関肯称」(にんかんこうしょう)。認知、関心、肯定、称賛の頭文字をとったものです。まずは、認知と関心。これは、こちらから話しかけるだけでOKです。話しかける時は、名前も呼ぶようにするとより親密度が増し、信頼関係が強くなります。
肯定とは否定しないことです。「違うだろ!」などと言って話を遮らないことが大切です。たくさん話をさせるようにしましょう。
称賛とはほめることです。ただ面と向かってほめるだけではなく、「お母さんが、ほめていたよ」というように第三者の言葉として伝えると効果は倍増します。また、手紙やメールを利用して、称賛を文字で残すという方法も活用するとより効果的です。
指導の工夫(コーチングシートより抜粋)
問題点:途中式などを書く量が少ない、1度しか解かない
せんせいの改善策
・ワークの同じページを何度もやり直すようさせる(I先生)
・1つ1つの問題演習を通して、書き込みが多い方が正解に向かいやすいことに気づかせる(K先生)
コメント
I先生・K先生の改善策は全ての教科に共通して言えることです。細かいところまで書いたり、何度も繰り返しやることは非常に大切だけれども、生徒さんは嫌がります。生徒さんが先生が伝える方法がよいと気づくまで、何度も何度も同じことを伝える必要があります。
ルーティンを作って毎日同じページに取り組めるようにサポートしたり、書き込み方を教えてみたり。そういうことを続けていくうちに、徐々にやってくれるようになります。これからも粘り強く指導を続けてください。
問題点:計画性がない
せんせいの改善策
・計画をメールで連絡したり、ノートに書き留めてもらう(M先生)
・毎日の計画表を作る(I先生)
・その日に何をやるかを事前に書き出しておき、実際勉強したことも別に書き出し、やるべきことがきちんとできたかをチェックさせる(I先生)
コメント
計画を忘れないように、メールしたり、ノートに書き残したりすることは非常に有効な方法だと思いました。すばらしいです。また、計画表の作成を手伝ってあげることも絶対に効果が上がると思います。
やろうと決めたことができたかどうかをその日のうちに振り返ることも非常に重要だと思います。このようなことも、毎日繰り返していくことによって効果が得られることなので、是非、粘り強く指導を続けてください。
問題点:危機感がない
せんせいの改善策
・あと数日しかないことに焦りを持たせ、どのようにすれば有効に残りの日々を過ごせるかを話し合う(I先生)
・残り日数を確認し、志望校に入るには何点ぐらい足りないのかをあげ、今のままでは間に合わないことを伝える(A先生)
コメント
危機感を持たせることは、この時期、非常に大切なことだと思います。そのためには、A先生もI先生も言っているように、時間がないことを伝え、現状の実力と目標ではまだまだギャップがあることを伝えることが大切です。そして、生徒さんが危機感を持ってくれたら、今度は、必要以上に生徒さんをあおらずにサポーターとして優しく見守るようにすると良いと思います。
指導手帳ベストプラクティスの紹介
事例紹介:K.H.先生の手帳
今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。このせんせい通信も皆さんの協力なしには完成しないので、いつも協力いただいて本当に感謝しています。
今回はK.H.先生の手帳をご紹介します。学校との連携を意識しながら指導をしている様子がよく分かります。生徒さんの置かれている状況を常に把握して、指導を進めている様子が伝わってきました。素晴らしいと思います。
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