10年04月号 脳科学から見たやる気を出す方法

GUTS通信10年04月号 PDFファイルはこちら

脳科学から見たやる気を出す方法



「だって、やる気がしないのだもん」

 子どもに宿題をやらなかった理由を聞くとこのような答えがよく返ってきます。
「やる気がでない」という言葉を聞くと、気持ちの問題と簡単に片付けがちですが、やる気を起こさせるにもある法則があります。今回はやる気の引き出し方についてお話しします。

 やる気は大脳辺縁系の中にある「側坐核」という器官と著しく関係があると言われ、この側坐核を刺激するとやる気が湧いてくるそうで、この側坐核を刺激する簡単な方法は、手足を動かしたり、口を動かしたりすることです。具体的には、身のまわりの掃除をしたり、散歩に出かけたり、歌ったりすると側坐核が刺激されます。何となく身のまわりを掃除していたら、やる気が出てきたという経験をしたことがある方も多いと思います。これは、脳科学の世界で「作業興奮」と呼ばれているポピュラーな原理です。また、ペンフィールドによる機能局在図(上図)を見ると、特に手や顔を動かすと側坐核に刺激が与えられることが分かると思います。

 次に、取り組んで欲しいのが、課題を小さく分けることです。「やりたい」や「逃げたい」というような感情系の機能は大脳辺縁系が担っていますが、この辺縁系は、「分析する」ことができません。そのため、勉強の全体像ばかり見せられると、その大きさに圧倒されて「逃げたい」という感情が発生します。これを防ぐためには、思考系の機能を担っている大脳新皮質にまず勉強全体像の分析をやらせ、「これならできそうだ」と思えるくらいの小さな課題にします。そうすると、「逃げたい」という気持ちは現れにくくなります。また、課題を小さく分けて、それを繰り返し達成していくとそのことが大きな自信につながりますし、達成ごとに自分への報酬(「おいしいチョコを一個食べる」など)を与えるようにするともっとやる気が出てくると思います。

 お子さんに「やる気がしない!」と言われた時は、「つべこべ言わずにやれ!」と怒りのいかずちを落としたくなる瞬間でもありますが、そこはぐっとこらえて、どうやったらやる気が出るかを一緒に考えてみるのも良いかも知れません。

【やる気を出すコツ】
1.身のまわりの掃除などをして「作業興奮」状態にする
2.課題を小さく分けて、小さな達成感を得る


最近のGUTS!!

 事務所を移転して1ヶ月が過ぎ、新しいスタッフも迎えて気持ちも新たに仕事をしています。4月は出会いの季節と言うこともあり、今年もたくさんの生徒さんに入会していただきました。お子さんの成績アップに貢献するため今年度もサービス向上に努めて参りたいと思っていますので、何卒よろしくお願いします。
また、東海地区の主要大学の入学説明会や入学式などで家庭教師募集のチラシをたくさん配布したこともあり、たくさんの学生さんがガッツ家庭教師に登録してくれています。配布したチラシの枚数は10,000枚以上です。登録してくれた学生さんたちと一人ひとり面接を行って、よりよい人財を採用していきたいと考えています。

会員様の声

 いつも丁寧に指導していただきありがとうございます。本人のやる気を持たせてくださるのでうれしい限りです。2学期の頃より学習姿勢も成績もよい方向にあるのでホッとしています。先を見通し指導していただいてありがたいです。(中学2年生)

→ やる気が出てきて、本当に良かったと思っています。これからもたくさんの壁には出会うと思いますが、一つ一つ一緒に乗り越えられればと思っています。


 英語の成績が少し上がって、おもしろくなりました。これからも頑張りたいです。(中学2年生)

→成績が上がって、面白くなったと言うことは大変良いことだと思いました。これからも少しずつでよいので成績を伸ばしていきましょう。そうすれば、英語が一番好きな教科になると思いますよ!!


 お世話になります。根気よく指導をしてくださり、感謝しております。岐阜北高に合格できるように、お願いします。申し訳ありませんが、宜しくお願いします。(中学2年生)

→今から準備を始め、志望校に合格できるようにサポートを行っていきたいと思っています。これからも何卒よろしくお願いします。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.12

このアーカイブについて

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。