11年09月号 できていないことを叱るのではなく、できていることを誉める

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できていないことを叱るのではなく、できていることを誉める

先日、参加した教育関係者向けのセミナーで、以下のようなペアワークを行いました。まず、「隣の人とペアになり、その人の良いところを10個以上探してください」との指示。私は、隣の人とは初対面。何とか頑張って10個良いところを見つけ、その人に伝えました。次に、攻守交代して、ペアの人に私の良いところを15個程度伝えてもらいました。やってみると面白いもので、多少むずがゆくは感じましたが、意外に全く嫌な気分にはなりませんでした。

そしてその後、「では、今度はお互いのダメなところを探してみてください」との指示。指示された瞬間、私も含めて、会場中の人全員が「ダメなことなんて言われたくないな、嫌だな」って思っているそんな空気に包まれました。すると、「今の『嫌だな』って感じた感覚を忘れてはダメですよ」と講師の方が告げ、このワークを終了させました。子どもに限らず、自分のダメなところを指摘されるのはあまりよい気分はしないものだと改めて感じました。

怠けている子どもを見ると、どうしても叱ってしまうのが親の常です。しかし、ここはぐっとこらえて、多少無理があっても誉めるように心がけてみましょう。子どもをたくさん誉めるためには、できていないことに目を向けるのではなく、できていることに目を向けることが大切です。「なんで片付けしないの!」ではなく、できた時に必ず「片付けしてくれてありがとう!」と伝えるようにしましょう。

「できていて当たり前と思っていること」はやらないときに叱りはしますが、やってくれたときにきちんと誉めている親御さんは少ないです。気をつけて見守って、些細なことも含めどんどん誉めていってください。また、叱りたくなったときには、自分がされたら「嫌だな」と感じる感覚を思い出してぐっとこらえてください。



次に、上の表「親に言われたくない言葉ベスト4」を見てみましょう。子どもは「自分は期待されていない、ダメな奴だと決めつけられている、信じられていない」と感じさせることを言われるのが嫌なようです。「勉強しろ!」と子どもに言っても、「やろうと思っていたのに」と言われたりするだけで、なかなか行動には移してくれません。ならば、いっそのこと「信じているよ」や「最近頑張ってるね」などの子どもに期待してることが伝わる言葉を投げかけてみると状況は少し好転するかもしれません。

親子のコミュニケーションは難しいものですが、「できて当たり前」と思わずに常に誉めるようにすること、子どもがどのようにその言葉を受け取るかを考えて話すこと、この2つを意識して話すようにすると少しずつよいコミュニケーションが取れるようになると思います。

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会員様の声

夏休みの課題を無事やり終え、ほっとしていますが、それが本人の気のゆるみにならないように、2学期も計画的に学習する習慣をつけて欲しいと、本人にも話しています。ご指導よろしくお願いします。(高校2年生)

→ コメントありがとうございます。2年生の夏休みを計画的に過ごせたことは大変素晴らしいことと思います。2年生というのは怠けがちな学年ですが、そこでやり切れたのは本当に凄いことです。

先生の交代を迅速に対応して頂いてありがとうございました。子供に自信を持たせて頂きながら丁寧に見て頂いています。(中学2年生)

→ 先生との相性も良さそうで良かったです。先生と共にお子さんをこれからもサポートしていきたいと思います。今後とも何卒よろしくお願いします。

先生の適確な指導には、感謝しております。大変やる気を出してきていますので、この調子でよろしくお願いします。できる限り、バックアップしたいと思います。要望があればお伝えください。(中学3年生)

→ やる気が出てきているようでよかったです。親御さんのご協力を頂ければ、よりよい教育環境が構築できるものと思っております。是非、先生と気軽にコミュニケーションを取っていただき、ご要望などをお伝えいただければうれしいです。

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