15年08月号 できていないことを叱るのではなく、できていることを誉める

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できていないことを叱るのではなく、できていることを誉める



先日、参加した教育関係者向けのセミナーで、以下のようなペアワークを行いました。まず、「隣の人とペアになり、その人の良いところを10個以上探してください」との指示。私は、隣の人とは初対面。何とか頑張って10個良いところを見つけ、その人に伝えました。次に、攻守交代して、ペアの人に私の良いところを15個程度伝えてもらいました。やってみると面白いもので、多少むずがゆくは感じましたが、意外に全く嫌な気分にはなりませんでした。

そしてその後、「では、今度はお互いのダメなところを探してみてください」との指示。指示された瞬間、私も含めて、会場中の人全員が「ダメなことなんて言われたくないな、嫌だな」って思っているそんな空気に包まれました。すると、「今の『嫌だな』って感じた感覚を忘れてはダメですよ」と講師の方が告げ、このワークを終了させました。子どもに限らず、自分のダメなところを指摘されるのはあまりよい気分はしないものだと改めて感じました。

怠けている子どもを見ると、どうしても叱ってしまうのが親の常です。しかし、ここはぐっとこらえて、多少無理があっても誉めるように心がけてみましょう。子どもをたくさん誉めるためには、できていないことに目を向けるのではなく、できていることに目を向けることが大切です。「なんで片付けしないの!」ではなく、できた時に必ず「片付けしてくれてありがとう!」と伝えるようにしましょう。

「できていて当たり前と思っていること」はやらないときに叱りはしますが、やってくれたときにきちんと誉めている親御さんは少ないです。気をつけて見守って、些細なことも含めどんどん誉めていってください。また、叱りたくなったときには、自分がされたら「嫌だな」と感じる感覚を思い出してぐっとこらえてください。




次に、上の表「やる気を無くす一言」を見てみましょう。子どもは「自分は期待されていない、ダメな奴だと決めつけられている、信じられていない」と感じさせることを言われるのが嫌なようです。「勉強しろ!」と子どもに言っても、「やろうと思っていたのに」と言われたりするだけで、なかなか行動には移してくれません。ならば、いっそのこと「信じているよ」や「最近頑張ってるね」などの子どもに期待してることが伝わる言葉を投げかけてみると状況は少し好転するかもしれません。


親子のコミュニケーションは難しいものですが、「できて当たり前」と思わずに常に誉めるようにすること、子どもがどのようにその言葉を受け取るかを考えて話すこと、この2つを意識して話すようにすると少しずつよいコミュニケーションが取れるようになると思います。


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今年に入って、大学入試改革が本格的に進んでいます。現中1が大学受験をする2020年度に新大学入試がスタートします。試される能力は知識だけではなく、思考力・判断力・表現力です。また、これらの力を養うために、小中高校での授業スタイルもこれから大きく変わることが決まっています。変化が多い時はいろいろ大変ですが、これからも最新情報を手に入れながら、生徒さんの成績アップのためにサービス向上に努めてまいります。


会員様の声



先生に教えて頂いた漢字サイトを本人が楽しくやっております。1年生の漢字は覚えていて書いています。先生が何度も復習してくださったお陰です。ありがとうございます。(小学5年生)


→ 少しずつ成長が見れて私も非常にうれしく思っています。一歩一歩少しずつステップを上がれるようにこれからも支援してまいります。

先生との会話が○○はとても楽しいようです。楽しく勉強ができることも頑張る力になっていると思います。ありがとうございます。(中学3年生)

→ 楽しく勉強できているようで良かったです。夏の努力は必ず報われます。自分を信じて、一日一日積み上げていってください。

塾の復習テストは、自力で少しずつできるようなっていますが、公開テストでイマイチ伸び悩んでいます。また今月もご指導よろしくお願いいたします。(小学3年生)

→ コメントありがとうございました。公開テストでも良い点が取れるように先生と共にお子さんを支援して参ります。これからもよろしくお願い致します。

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