09年07月号 夏こそ感動の思い出を!

せんせい通信09年07月号 PDFファイルはこちら

夏こそ感動の思い出を!

夏の甲子園予選が全国各地で始まっています。高校生たちが苦しい練習に耐え抜き、甲子園で優勝するという目標に向け、心を一つにして闘う。一心不乱でひたむきな姿勢が感動を生むのだと思います。

ただ楽して、優勝しても感動は生まれません。苦しいときと喜びの瞬間のギャップが感動を生みます。もう少し言うなら、たとえ優勝できなかったとしても、チームが一つとなり団結し、がんばり抜いたことが感動を生んでいるのかも知れません。

何かをがんばり抜くということは、何も甲子園球児ではないとできないことではありません。勉強でもがんばり抜くことは可能です。だから、是非、この夏休み、感動できるくらい頑張ったという思い出を生徒さんとともに作ってみてください。きっとその経験は、大きな感動を生み、その子にとって大きな財産になると思います。

また、8月は少しでも多くの時間を指導してもらえるように、夏期割引キャンペーンを実施します。保護者の方から時間を増やしてほしいなどのご依頼を受けましたら、できる限り応じていただけるとうれしいです。

指導進捗報告書(コーチングシート)から

改善点を書き出し、「どのようにすれば○○は改善されるだろうか?」と自分に質問をして考えると、問題解決へ大きく前進します。「なぜできない!?」から「どうすればできる?」と質問を変えるだけで、気持ちは前向きになり、多くの解決策が見つかります。このアプローチをSolution Focused Approach(SFA)といいます。SFA的視点を大事にして、一つ一つ改善していきましょう。
学ぶことはまねること。是非、他の先生の指導の工夫を自分の指導に取り入れてみてください。

指導の工夫(コーチングシートより抜粋)

問題点:教材を持ってこない、紛失する

せんせいの改善策
・なくした教材を学校の先生に取り寄せてもらうように頼む(D先生)
・教科を限定し、少しでも持って帰ってきてもらう。更なる信頼関係を作っていく(S先生)
コメント
学校のテストでは、学校の教材から出題されることが多いです。そのため、学校の教材を使って指導することは大変重要なことです。でも、生徒さんの中には持って帰ってくることを嫌がる子もいると思います。S先生の対応方法はそんな生徒さんでも持ってきてくれるように工夫してあり、大変素晴らしいと思いました。

問題点:集中力がない・集中力にムラがある

せんせいの改善策
・ノートの取り方を工夫する(H先生)
・マメに声かけをする(O先生)
・授業の始まりは、音から入るようにして、興味をひきつける(Y先生)
・授業にメリハリをつける(M先生)
コメント
まず大切になってくるのは、O先生のようにマメに声をかけることだと思いました。スキンシップを含めて、ストロークを効果的に活用すると良いと思います。また、「あと10分でここまでやろう」とか区切って授業することでメリハリが生まれます。
あとは、Y先生がやっているように勉強も楽しさが大切です。興味を持てば、スッと集中できるようになります。H先生の工夫も、授業に興味を持たせる工夫だと感じました。

問題点:宿題を忘れる・宿題を自分一人でできない・宿題が全部できていない

せんせいの改善策
・生徒手帳にしっかり書き込ませる(D先生)
・一人でできなくても、手伝ってあげ、やらせ切り達成感を感じさせる(Y先生)
・コツコツ勉強ができるように携帯で頻繁に連絡を取る(N先生)
コメント
「あ、忘れとった」というのがよく聞く言い訳です。そんな言い訳をさせない最良の方法が書いて残すことです。D先生がやっているように、きちんと書かせると忘れることが減ると思いました。あと、N先生がやっているようにマメにメールを送ると言うことも非常に効果的だと感じました。Y先生のように接してあげると、達成感を生徒さんが感じることができるので、徐々に宿題をやり切れるようになっていくのではないかと感じました。

指導手帳をもっとうまく使いこなす術

「実際指導したこと」欄には、「数列・2次関数」というように教えたことをただ書くのではなく、どんな内容はすんなり理解してもらえて、どんな内容はすんなり理解できなかったかなどの指導中の出来事も書くようにしましょう。そこから、生徒さんの苦手・得意が見えてきます。そうすれば、次からの指導にそれが活かせ、指導力が向上します。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

事例紹介:T.H先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。おかげで、今月もせんせい通信を作ることができました。
 今回はH先生の手帳をご紹介します。問題点とその解決策が明確で、非常に素晴らしい内容でした。「がんばる」とか「気をつけよう」とか「注意する」などではなく、どういう行動をするかを具体的に書くことの重要性を再認識しました。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.12

このアーカイブについて

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。