10年06月号 すべての基盤は生活です

せんせい通信10年06月号 PDFファイルはこちら

指導していく上で大切なこと

先月号が大変好評だったため、今月も先月号と同様に、指導手帳とコーチングシートを通して感じた指導をしていく上で大切なことをお伝えしたいと思います。
 

1.すべての基盤は生活です

 勉強を教えるだけではなく、「朝が弱いので、寝る時間を早くする」(I先生)ことを提案したり、「すきま時間を見つけ」(H先生、M先生)たりと、家庭教師は生徒の生活改善を行わなければならないこともあります。生活改善を行い、時間を上手に使わせるためには「生活サイクル表を作成」(K先生)することが有効です。すべての基盤は生活で、生活を安定させることは成績アップにも直結します。

 

2.十分な演習量を確保しよう

 「漢字を覚えられない」「公式を忘れる」「単語を覚えない」「同じ間違いを繰り返す」など演習量不足が起因となる問題点は今回最多の17件寄せられました。「声に出して書いてもらう」(A先生、O先生)や「小テストを行う」(A先生、N先生)、「例文で文法、単語を覚えてもらう」(A先生)、「手順を書き出す」(T先生)というような様々な勉強のコツややり方を教えたとしても本人が演習をやらなければ、当然のことながら成績が上がることはありません。「計算力をつけるにはある程度の演習量が必要」(T先生)であることを生徒に伝え、何が何でもやらせきることが求められます。

3.時間を区切って集中力を維持させる

 「集中力が続かない」(K先生、M先生、A先生、N先生など)という悩みを抱えている先生がたくさんいます。集中力を長時間持続させることはすごく難しいので、「短期集中にして、メリハリを作る」(M先生)、「ここまでやったら3分休憩と伝える」(A先生、N先生)というように時間を区切るのは非常に効果的な方法です。また、授業自体が単調になるとどうしても集中力は切れてしまうので、「違う内容の学習をやらせ」(A先生)たり、クイズ形式などを取り入れて、「もっと楽しい授業にする」(K先生)ことも大切です。

4.厳しい態度で、そして粘り強く


 「自主学習をやってこなかったのに、悪びれる様子はない」(K先生)。このような場合、なぜ自主学習が大切かを説明することも大切ですが、それよりもダメなものはダメなんだと「厳粛に接する」(K 先生)ことの方が効果的であることがあります。特に、生徒と取り 決めたルールやルーティンなどを生徒が守らない場合は、父性を発揮して、厳しい態度で臨みましょう。もちろん、厳しい態度で臨んだからと言って、すぐに直るものでもありません。「何度でも姿勢が悪いことを注意する」(N先生)や「字が汚い場合は指摘をする」(R先生)というように先生が粘り強い態度で臨むことで、どんどん生徒は良くなっていくと思います。

5.問題は答えを背負ってやってきます

 実は、自分の目の前に現れる問題の答えはあなたが気づいていないだけで自分の中にあるものです。そして、答えを探すときには、主語を自分にして、「いつ」「何をする」が明確になるように考えると答えが見つかりやすくなります。今回頂いた改善策の中にも実践思考で考えられたすばらしい改善策がいくつもありました。その一部を下記にて紹介します。





指導手帳ベストプラクティスの紹介

I先生の手帳

今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。今回も充実した内容のものばかりでした。一生懸命指導している様子が手帳からも伝わってきて、本当にうれしかったです。ありがとうございます! 今回は、I先生の手帳を紹介します。生徒さんと一緒に一つ一つを丁寧に積み上げていっているという印象を受けました。学問に王道無しです。これからも大切なことを一つ一つ伝えていってもらえればと思います。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.12

このアーカイブについて

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。