11年01月号 サーバント・リーダーシップで生徒の成績をアップさせる!

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サーバント・リーダーシップで生徒の成績をアップさせる!

 1月15日に研修会を実施しました。参加者の積極的な発言もあって、研修会は大変盛り上がりました。参加者の皆さん、ありがとうございました。

 研修会の中で、「家庭教師は、生徒のやる気を引き上げながら、成績を上げなければならない」と伝えました。毎回の授業が楽しいだけで成績が上がらなければ、本末転倒です。逆に、厳しくしすぎることで多少の成績を上げていたとしても、家庭教師 として全幅の信頼を生徒から得ることはなかなか難しいです。つまり、家庭教師には、生徒との良い人間関係を構築しながら、さらに成績をアップさせるという能力が求められています。

 この家庭教師の理想像にあてはまるのが、「サーバント・リーダーシップ」という考え方です。サーバント・リーダーシップとは、強いカリスマ性ではなく、粘り強い対話や自己犠牲の心でチームメンバーの個々の力を引き出し、チームワークを高めながら成果を出すリーダーシップのことです。



 優秀な家庭教師は、生徒と粘り強い対話を行ない、目標設定を行ったり、やる気を引き出したりします。質問によって生徒に気づきを与えたり、目標達成のための提案を行ったりします。また、生徒のために何ができるかを真剣に考え、具体的な準備をしてから授業に臨みます。生徒に対して、ただ単に「勉強をやれ!」と言っても、生徒は動いてはくれません。家庭教師が自己犠牲の心を持って自分に接してくれていると生徒が感じれば、動いてくれる可能性は高まります。

 粘り強い対話と自己犠牲の心から生み出された対策は、生徒の心に響き、やる気を引き出し、それは成績アップに直結します。これからも生徒の良き先生として、サーバント・リーダーシップを発揮しながら、生徒をよい方向に導いていってください。



<ケースメソッド>

 先生から頂いた改善点を元にケースを作成し、そのケースに対する対応策を頂いた改善策をベースに作成しました。そのため、複数の先生の意見が1つのケースとしてまとめられていることをご了承ください。
 各ケースに対する対応策は、担当教師のつぶやきとして記載しました。他の先生が実践している対応策です。同じような改善点を抱えている先生は、是非自分に置き換えて、その対応策を実践してみてください。

ケース1.効率の良い勉強の仕方・自分にあった勉強法を確立できていない



担当の先生のつぶやき(対応策)
 「テスト直しをやらない。」「社会の重要語句が覚えられない。」「漢字が覚えられない。」「文章読解力が弱い」。課題はいっぱいだ。どうやったら効率よく勉強ができるようになるかを教えてあげる必要があるな。
テスト直しは、テスト直し専用のノートを作って、テストのコピーをノートに貼って、もう一度解いてもらおう。社会は、教科書に出てくる重要語句をリストアップさせて、それをノートにまとめて用語集としよう。文章読解力を高めるには、段落ごとに要約をノートにまとめる宿題を出して、毎回チェックしよう。まだまだやれることはいっぱいある。頑張らねば。



ケース2.生徒が無意識に、または、意識的にごまかしていることがある



担当の先生のつぶやき(対応策)
 分かるって言われて、信じてみたら実際はできていないっていうことがよくあるなぁ。生徒も悪気があって「分かる」って言ったわけではないんだろうけど、それを鵜呑みにしすぎるのもまずいってことか・・・。
「分かる?」って聞くんじゃなくて、「○○を説明してみて」って言って説明してもらうのがいいかも。説明することは勉強にもなるし、「何となく分かっていた」という状態を減らすこともできるしな。あと、教えてもらいたいことを書き出す時間を設ければ、話すのが苦手な子でも弱点を把握できるはずだ。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

H先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。今回も良く書けている指導手帳が多かったです。書くことは面倒くさいものですが、指導力アップにつながることも事実です。書くことに大切さを実感してもらえている結果だと、私たちも大変うれしく思っています。  今回は、H先生の手帳を紹介します。目標を立て、計画的に勉強を進めるという家庭教師としてすごく大切な仕事を的確にこなしていることが伝わってきます。すばらしいです。

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