09年04月号 学力曲線?成果は突然現れる?

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学力曲線 ? 成果は突然現れる ?

勉強したら直線的に成績が上がると思われがちです。しかし実際はそうではなく、努力を続けて、ある時点に達した時に成果を実感できるようになります。それを表したのが左図の学力曲線です。



勉強をやったら、すぐに良い点数を獲得したいと生徒の多くは思うでしょう。しかし、思うような点数がとれないことの方が多いです。頑張ったのに点数が出なかった時、生徒はあきらめてしまいがちです。

生徒があきらめそうになっても、「いつか必ずできるようになる。だから、これからも頑張ろう」
生徒の成長を信じて、サポートを続けることが大切です。

生徒が宿題をやらない、ルーティンを継続しない、など様々な問題があると思います。でも、生徒は必ずできるようになると信じて、ストロークをうまく使ってコミュニケーションを取りながら、本気で関わっていってください。どのように努力すれば壁を乗り越えられるのかを一緒に考えて、それを実行していってください。

乗り越えられない壁はない

これを生徒に教えられるのも家庭教師という仕事の醍醐味です。

指導進捗報告書(コーチングシート)から

改善点を書き出し、「どのようにすれば○○は改善されるだろうか?」と自分に質問をして考えると、問題解決へ大きく前進します。「なぜできない!?」から「どうすればできる?」と質問を変えるだけで、気持ちは前向きになり、多くの解決策が見つかります。このアプローチをSolution Focused Approach(SFA)といいます。SFA的視点を大事にして、一つ一つ改善していきましょう。
 学ぶことはまねること。是非、他の先生の指導の工夫を自分の指導に取り入れてみてください。

指導の工夫(コーチングシートより抜粋)

問題点:ケアレスミスが多い

せんせいの改善策
・時間を計り、問題演習をたくさんこなし、計算に慣れさせる(S先生)
・「問題をよく見てね」と声をかける(S先生)
・答えの根拠を直感で探さないように、「名探偵コナンになって証拠を探そう」作戦を実施する(T先生)。
コメント
ケアレスミスの原因の多くは演習不足です。S先生が言うように、問題演習をたくさんやらせることが王道だと思います。また、注意喚起をしたりして生徒自身に"気づかせる"ことも大切です。T先生の試みは、すごく面白い工夫だと感じ、感心しました。面白く勉強することも非常に大切なことだと思いました。

問題点:計画性がない

せんせいの改善策
・授業の最初にその日やることを決めてから勉強をする(K先生) ・長期的な視点を持って計画を立てる(N先生) ・宿題の計画表を作る(M先生)
コメント
計画を立てることは非常に大切なことです。月間カレンダーなどを使って、計画表を作り、それを実行していくと効果的だと思います。毎回の授業でも、計画性が大切です。先生側も少し準備をしていくだけで、飛躍的に指導効果が上がりますので、準備をして授業に臨みましょう。

問題点:基礎力が弱い

せんせいの改善策
・宿題の量を増やす(O先生)
・タイマーを使い、地名をテンポに乗って一問一答形式で口頭で言わせたり、書かせたりする。書く時は正しく書けるまで練習する。(T先生)
・英単語、計算のルーティンを作り、毎日達成してもらう(O先生)
コメント
基礎力向上には、O先生が取り組んでいるようにルーティンが効果的だと思います。T先生のように、タイマーを使うのも非常に素晴らしいことです。また、T先生が取り組んでいるように声に出したり、書いたりと五感を刺激しながら勉強すると効果は高いです。教科書の内容が収録された英語のCDを活用すると、基礎力増強につながります。

指導手帳をもっとうまく使いこなす術

「次回の私へのメッセージ」欄には、指導を通して感じたことを書き込み、その上で次回の指導をよりよくするにはどうしたらよいかをその日のうちに書くようにしましょう。そうすることで、指導の質がドンドン向上します。大切なのは、日々改善をしていくことです。昨日より、今日。今日より、明日。日々成長するために手帳を活用してください。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

事例紹介:M.T先生の手帳

今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。このせんせい通信も皆さんの協力なしには完成しないので、いつも協力いただいて本当に感謝しています。
 今回はT先生の手帳をご紹介します。勉強のコツに"ツッコミの法則"と名前をつけるなど、工夫をしながら指導している様子がよく分かります。絶え間なく工夫を続けることが指導力向上の秘訣だと感じました。

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