10年03月号 書くことが優秀な家庭教師への第一歩

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書くことが優秀な家庭教師への第一歩!


 人が何か行動をしようとする時、「○○をがんばる」という基礎思考では行動をすることはできません。 何をするかを実践思考で考え、具体策を決めることではじめて行動することができます。生徒のために何ができるかを指導前に必ず考えて、考えたことを指導手帳に書き出すことが大切です。決して考えるだけで終わりにはしないで下さい。考えることと書くことはワンセットです。そうすることが、優秀な家庭教師になるための第一歩です。

 優秀な家庭教師になるために次に大切なのが、何をやったかを具体的に書き残すことです。具体的に何をやったかを書き残すようにすると、心が整理され、自分の行いを客観的に見ることができるようになります。そして、書き出された指導中の良かった点や悪かった点などを見直すことで、次回への解決策が見えてきます。逆にこれをやらずにいると、何が良くて何が悪かったのかを反省できていないため、家庭教師としての成長はなく、結果として、生徒の成績もなかなか伸びません。

 また、何をやったかを書き残す時のコツは、感情も交えて書くことです。例えば、日記を書く場合、ただ事実を並べていただけでは面白くも何ともありません。「○○を指導した」とだけ書くよりも、「○○を指導したら、『分かりやすい』と言ってくれた。すごくうれしかった。今度は小テストを準備するともっとよろこばれるかも知れない」という風に書けば、臨場感も増し、どんな指導をしたのかをより鮮明に記憶に留めることが可能になります。

 「実践思考で書く」「心を整理する」「感情も交えて書き残す」の3点を注意して指導手帳を使えば、家庭教師としての能力をより一層高めることができます。是非、手帳を活用して、家庭教師としての能力をアップさせていって下さい。

ケースメソッド - 人のアイデアは役に立つ!

 先生から頂いた改善点を元にケースを作成し、そのケースに対する対応策を頂いた改善策をベースに作成しました。そのため、複数の先生の意見が1つのケースとしてまとめられていることをご了承ください。
 各ケースに対する対応策は、担当教師のつぶやきとして記載しました。他の先生が実践している対応策です。同じような改善点を抱えている先生は、是非自分に置き換えて、その対応策を実践してみてください。

ケース1:計算ミスが多い。特に単純なミスが多い。

担当の先生のつぶやき(対応策)
計算に簡単なミスが多いなぁ。問題は、恐らく、下手くそな字にある気がする。途中式が雑に書かれていて、6と0を間違えたり、+なのか×なのかを見誤ったり、、、=が抜け落ちる場合もある。
ルーティンとして、計算問題を課して、丁寧に解いているかどうかを毎回チェックするようにしよう。指導中も、どんな場合でもゆっくり丁寧に書くように促し続けよう。こういう問題は、なあなあにするのではなく、絶対に守らせるという厳しい態度で接することが大切だと思う。

ケース2:計画的な勉強ができない

担当の先生のつぶやき(対応策)
まず、生徒が一日にできる勉強量とどれくらいすべきことがあるかを知ることからはじめよう。あの子は、一日にできる勉強量を少なく見積もりがちだから、最大限努力してできる量と最低やれる量の2つの勉強量を考えてもらうことにしよう。その後、やらなければならないことを毎日の分量に落とし込んで、宿題としよう。また、週間の予定表も作ってみよう。1週間のうち1日を予備日とすれば、計画の遅れを取り戻すことができるって誰かが言っていたな。それを採用して、1週間の予定を今度一緒に作ってみよう。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

事例紹介:H.K.先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。指導手帳の添削をしていると、毎回、添削者の方がエネルギーをもらえます。生徒のために一生懸命にやっている先生たちの姿が頭をよぎるためです。本当にありがとうございます。
 今回は、H先生の手帳を紹介します。やるべき事が具体的に書いてあり、また、反省も明確に書かれています。生徒のことを思いやる記述もあり、心のケアまで行き届いた素晴らしい指導をされている様子を見て取ることができました。

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