09年12月号 冬を制するものは、受験を制す

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冬を制するものは、受験を制す

 受験生にとって、冬休みは受験前の最後の長期休み。大変大切な時期なので、気を引き締めて勉強をし続けなければならないですが、冬休みはクリスマスイベントがあったり、お正月には初詣に出かけたりと様々な誘惑があります。

 勉強もしなければなりませんが、そういったイベントにも参加したいという気持ちがあるのも、これまた事実。勉強もしてイベントなども参加してと有意義な冬休みにするために大切なのが計画です。そこで、今回は、冬休みの計画表をお送りします。たくさん勉強をしなければならないと言っても、一日24時間をどのように使うかをあらかじめ考えてみると意外に勉強以外のことに使える時間が多いことに気付けると思います。是非、計画表を活用して有意義な冬休みになるようにサポートしてください。

 高校受験生には、入試過去問をたくさん解かせてください。受験する県の過去問を解かせるのももちろん、時間に余裕があるのであれば、他県の過去問にもチャレンジさせてみてください。

 大学受験生はセンター試験対策を徹底しましょう。もし、生徒さんがメンタル的に弱いようであれば、本番さながらの日を一日作ることをオススメします。事前にセンター試験当日と全く同じ時間割で過ごすようにすると、当日のイメージを具体的に持てるようになり、センター試験当日の緊張が緩和されます。また、休憩の取り方なども分かるのでよりリラックスした状態でセンター試験にのぞめます。

 中学校受験も年明けからスタートします。体調管理には細心の注意を払ってください。新型インフルエンザにもまだまだ気をつけなければいけない状況です。予防のために、風邪を引いていなくてもマスクをしたり、外出後の手洗い、うがいをすることは本当に大切です。せっかくここまで頑張ってきたのに、ここで病気になってしまったら元も子もありませんので、体調管理には細心の注意を払ってください。

指導進捗報告書(コーチングシート)から

「なぜ、○○ができないんだろう?」ではなく、「どうすれば、○○をできるようになるだろうか?」というSolution Focused Approach(SFA)で生徒のことについて考えてみましょう。SFAで考えてあげた方が、より多くの建設的な解決策が思いつくと思います。

指導の工夫(コーチングシートより抜粋)

問題点:家庭学習の習慣が定着しない

せんせいの改善策
・少しでも自主学習しやすいように勉強案を作る
・学校の宿題や家庭教師の宿題・ルーティンなどの総学習時間を洗い出
いだして、日々の学習計画に均等に反映させる
コメント
自分で勉強する時間が増えないと成績はなかなか上がりません。多くの先生がこの問題について、試行錯誤していることがコーチングシートを読んでいると分かります。こうすればどんな生徒でもうまくいくという方法はないかも知れませんが、一日の予定表を書かせたり、一日の総学習時間などを洗い出すなどすることで、いつ勉強をやるのかを顕在化することは非常に有効だと思います。これからも、具体策を考えて、実行していってください。

問題点:英単語力が不足している

せんせいの改善策
・単語ノートを作らせて、時間のあるときにペラペラめくれるようにする
・長文を読むには単語力が重要であることを実感させる
コメント
「単語ノートを作らせて・・・」は対策が非常に具体的で大変素晴らしいと思いました。対策を考えるときに、まず大切なことは、「具体的に」ということです。「○○を頑張る」とか「ちゃんと教える」とかではなく、具体的に何をするかを考えて書き出す。そうすると、本当の意味で行動に移すことができます。行動をしてもスグに結果が出るとは限りません。でも、具体的に考えて、行動し続けると言うことを実行し続ければ、必ず結果が出ます。今後とも問題点解決のために生徒のサポートをよろしくお願いします。

問題点:計算ミスが多い

せんせいの改善策
・計算後に見直しする習慣を身につけさせる
・計算ドリルみたいなものを毎日少しずつでいいからやらせてみる
・宿題で計算問題を多く解かせる
・計算の仕方や工夫点を教える
・時間を区切って問題に取り組ませる
コメント
今回一番多かった問題点が、この計算ミスが多いという問題点です。計算力は一朝一夕に身につくものではありません。計算力アップの王道は、反復演習です。何度も何度も同じ問題にチャレンジさせてください。また、計算スピードがアップする計算のコツを教えることで、より効果的に計算力アップをさせることができるようになると思います。

指導手帳をもっとうまく使いこなす術

 指導手帳に指導の様子を感情も交えて書くようにとお願いしています。なぜ、やったことだけを書くのではなく、感情も書く必要があるのかというと、気持ちというのは時間と共に色あせていくからです。例えば、ある時失敗して、心底申し訳ないという気持ちになったとしても、数日経てば、その気持ちを忘れ、また同じ失敗を繰り返すということはよくある話です。感情も書くようにしておくと、その時の感情を思い出せるようになるので、同じ失敗を繰り返しにくくなります。是非、その時の気持ちも書いて残すようにしてみて下さい。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

事例紹介:T.K先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。手帳を読んでいると、先生一人ひとりの生徒に対する情熱や想いがビンビン伝わってきて、本当にうれしくなります。
 今回は、K先生の手帳を紹介します。生徒さんの様子を見ながら、今の生徒さんに合った指導ができるように指導の工夫を続けていることが伝わってくる内容でした。

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