10年09月号 あんちょこ作って、効率よく指導する

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あんちょこ作って、効率よく指導する

 生徒の中には、文章題など難しい問題になると、とたんにペンを止め、考えようとすらしなくなる子がいます。「キミならできる!」と言い聞かせながら、一つ一つ教えて何とか問題が解けるようになったと思ったら、次回指導時に同じ問題に取り組ませてみると、時間をかけて解かせたはずの同じ問題がまた解けなくなっている現実を知り、教えている側もうんざりするような事態が起こります。

 しかし、あんちょこ学習法を利用すれば、このような事態を解決することができます。なぜこのような事態が起こってしまうかというと、

 1.文章題などの難しい問題は生徒にとっては高い壁に見える
 2.解法を口頭で説明しただけだと、手元に何も残っていないため後から思い出せない

の2つの問題点があるからです。これらの問題点を即座に解決するのがこのあんちょこ学習法です。

 例えば、下記のような問題があったとします。



   いきなり問題を解こうと思っても、生徒は解けないので、生徒に解き方を丁寧に説明しながら解かせていきます.。
ここで、先生は解き方を教えながら、解き方手順を紙に書きつづって下図のような手順書(あんちょこ)を作成していきます。



 このようなあんちょこが作ってあれば、その手順に従うことで、どんな難問であってもひるむことなく生徒はひとりで立ち向かうことができます。また、仮に問題が解けなくなってしまっていてもあんちょこをきちんと作っておけば、もう一度教えるときにはだいぶ手間も省けて、短い時間で教え直すことができます。

 このように教える側、教えられる側の双方にメリットが大きいのがあんちょこ学習法です。是非、皆さんも指導に取り入れてみてください。



Good JOB - コーチングシート実践例

実は、自分の目の前に現れる問題の答えはあなたが気づいていないだけで自分の中にあるものです。そして、答えを探すときには、主語を自分にして、「いつ」「何をする」が明確になるように考えると答えが見つかりやすくなります。今回頂いた改善策の中にも実践思考で考えられたすばらしい改善策がいくつもありました。その一部を下記にて紹介します。





指導手帳ベストプラクティスの紹介

S先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。今回も充実した内容のものばかりでした。一生懸命指導している様子が手帳からも伝わってきて、本当にうれしかったです。ありがとうございます!  今回は、S先生の手帳を紹介します。S先生は、指導終了時にどういう状態になっていてほしいかを考えて、それからできることを決め、授業の準備をしています。「段取り八分」という言葉があるように準備は本当に大切なので、素晴らしい実践と思いました。

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