13年03月号 問題解決はスマートに

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問題解決はスマートに



生徒が宿題をほとんどしていないことが発覚。
そんな時、あなたなら指導手帳に何と書きますか?

1.「何とかする」
2.「宿題を出す」
3.「数学の問題を1日に5問の量で宿題を出す」

 家庭教師の現場では絶えず問題が発生します。「やる気がない」「覚えが悪い」「学習習慣が身につかない」「宿題をやってこない」など。これらに対して、解決策を考え、行動して問題を解決していくのが家庭教師の役目です。

 ビジネスの現場で多用される思考法に「SMART」がというものがあります。この「SMART」はS:Sepcific(具体的)、M:Measurable(測定可能)、A:Attractive(魅力的)、R:Realistic(現実的)、T:Time-bound(期限が明確)の頭文字を取ったものです。1には「何とかする」と書かれていました。これをもう少し具体的(Spesific)に考えると、2のような解決方法が浮かんできます。また、測定可能なこと(Measurable)、期限を決めること(Time-bound)を意識して考えると3のような解決方法が浮かんでくるでしょう。さらに、魅力的なものであること(Attractive)を意識して考えることで、さらによい解決方法が見つかるでしょう。

 家庭教師で、学校で、バイトで、部活で、サークルで、問題にぶつかることも多々あると思います。そんな時は、少し立ち止まって「SMART」に考えてみましょう。すると、効果的に問題を解決することができるはずです。


先生たちの指導改善策!

 今月もたくさんの先生からコーチングシートをご提出いただき、多数の指導改善策を教えてもらいました。今回は指導改善策にたくさん触れてもらえればと思いました。そこで、この誌面と指導ブログを活用して、皆さんの指導改善策をご紹介します。是非、指導の参考にしてみてください。

◆集中力を維持する編
?集中力が途切れ、周りにある本やおもちゃに手が伸びる(E先生)
あ!集中力がかなり欠けます。区切りをマメに決め、また、時間を測りながら、少々のプレッシャーを与えると集中しやすい。また、時間内だけ、机の周りから本人の気が向くようなものを取り除く。

◆諦めてしまう編
?解けない問題があるとすぐに諦めてしまう(M先生)
あ!解けなくなって別のことをしだしたら、すぐにどこが分からないか聞き、ヒントを与えて自分で考えさせるようにする。また簡単な類題を例に説明する。

?途中、難しい問題・苦手な問題があると避けてふざけてしまう(N先生)
あ!しっかりがんばれたらポイントを加点し、ふざけてしまったらポイントを減点して、ゲーム感覚できちんと取り組む意識をつけていく。また、始めから問題に向かうのではなく、段階的に解くことで難しいという先入観を無くす。

◆ノートまとめ・整理編
?ノートやプリントの整理が苦手で探すのに時間がかかる(S先生)
あ!ノートやプリント用ファイルの背表紙に教科名や何冊目かを書かせる。表紙には、どういう内容が含まれたものなのかも書かせる。ふせんを使う。戻す位置を決める。

指導ブログに、この他「宿題をやらない編」などたくさんの改善策を記載しています。是非、指導ブログへ行ってみてください★

指導手帳ベストプラクティスの紹介

N先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。ご多忙の中、いつもたくさん記入していただいていて感謝の心でいっぱいです。書くことでたくさんのことに気付くことができ、そのことは必ず次回の指導力を高めてくれます。指導力の向上は、生徒さんの成績アップに直結しますので、これからも手帳の活用をよろしくお願いします。  さて今回は、N先生の手帳を紹介します。宿題をしっかり管理していて素晴らしいと思いました。指導したことを定着させるために宿題を出すことは非常に効果的です。しかし、それもしっかり管理ができていなかったら、なかなか成果は望めません。「生徒のために何とかしたい」という思いが伝わってくる指導手帳でした。 

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