10年12月号 「一対多」よりも「一対一」の方が思いは伝わる

せんせい通信10年12月号 PDFファイルはこちら

「一対多」よりも「一対一」の方が思いは伝わる

 「ガッツ本部の方から頂いたアドバイスがきっかけとなり、良い指導ができるようになり、家庭教師として自信を持つことができ大きく成長することができました」。  これは、家庭教師の先生から今月に頂いたコメントです。家庭教師センターを運営するものとして、こんなにうれしい言葉はありません。

 皆さんもご存じの通り、ガッツ家庭教師では、「せんせい通信」や「指導手帳の進め方」などの書類を通して、指導をするときの心構えなどを伝えています。伝えてはいますが、伝えたいことの全て が伝わっているかと言われれば、伝わってはいないと思います。なぜ伝わりにくいかと言うと、それは、「せんせい通信」などが多数の先生に向けて作られたお便りだからです。人は大抵、不特定多数に向けて伝えられたメッセージよりも自分自身に向けられたメッセージの方に反応するものです。こういう背景もあって、ガッツ家庭教師では、最近、「せんせい通信」などでメッセージを送るだけではなく、先生に対する個別相談に力を入れるようにしています。冒頭のコメントの先生にも個別相談させていただきました。個別相談だからこそ、彼に私たちの思いが届いた、伝えたいことが伝わった、そんな風に思っています。



 さて、家庭教師という仕事も基本的には先生一人に対して、生徒一人。マンツーマンです。対して、塾や学校は、先生一人に対して、生徒が複数人です。ということは、家庭教師は、塾や学校に比べて先生の伝えたいことが生徒に伝わりやすい環境だと言えると思います。だからこそ、先生には生徒に対して本気で関わって欲しいと私たちは思っています。生徒の成績をアップさせるためにどうすればよいかを真剣に考えて、それを指導手帳に具体的に書いてみてください。自分が納得いくまで、深く突き詰めて考えてみてください。それが、生徒と本気で関わると言うことです。「テストが悪かった。次は頑張ろう」とか「2次関数を丁寧に教えよう」、「しっかり指導しよう」というような行動にすぐに移せない基礎思考的な考え方ではなく、「テストが悪かった。原因は、○○○や△△△だから、□□□を実行してみよう」と実践思考的に具体的に考え、準備して実行していってください。
 本気で生徒の成績をアップさせたいという意志があり、そのための行動を具体的に考えて書き出し、それを行動に移せば、必ず結果はついてきます。家庭教師は、塾や学校とは違い、生徒に一対一で思いを伝える仕事なのだから。

と、「せんせい通信」にて思いをつづってみました。さて、何人の先生の胸に届くだろうか。。。



<ケースメソッド>

 先生から頂いた改善点を元にケースを作成し、そのケースに対する対応策を頂いた改善策をベースに作成しました。そのため、複数の先生の意見が1つのケースとしてまとめられていることをご了承ください。
 各ケースに対する対応策は、担当教師のつぶやきとして記載しました。他の先生が実践している対応策です。同じような改善点を抱えている先生は、是非自分に置き換えて、その対応策を実践してみてください。

ケース1.計算ミスが多い



担当の先生のつぶやき(対応策)
 計算ミスが多い。ミスの傾向を分析すると、移項の時に符号がなくなるというクセになってるミスや早とちりのミスがあるな。クセになってるミスは、そのクセをリストアップして意識させるようにしよう。また、早とちりのミスは、計算を急ぎすぎているのが問題のようだから、一定時間以上かけて解くようにさせてみよう。
あとは、字が小さいことや途中式を書かないこともミスの原因の一つと思う。より大きな字を書かせれば、多分読み間違いなどのミスは減るだろうし、途中式を書かせれば、どこで間違っているかも分かるだろう。よし、次回からはこれらを意識して実践してみよう。



ケース2.集中力が続かない



担当の先生のつぶやき(対応策)
 集中力が切れるのが一番多いのは、やってみた問題が分からない時だ。分からないとどうしてもイライラしてしまうらしい。分からないという状態にさせないために、まずは例題などを解かせて、そして、類題を解かせてみよう。
例題を解いてあれば、類題は解けるはずだ。例題を解くときに、類題を解くときに使用する重要な知識は必ず文字に残して、ヒントとなるようにしよう。何をヒントにするかは事前に準備する必要がありそうだけど、こうすればきっともっと集中して勉強してくれるはずだ。
それでもどうしようもなくやる気がない態度の場合は、思い切って自分の気持ちを伝えてみよう。「私は、○○が少しでも勉強を楽しく思えて、分からないところがなくなればと思っている。あなたの一番の味方は私だから、やる気のない態度は取らずに授業を最後まで受けて欲しい」と伝えられたら、きっと効果的だと思う。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

A先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。今回も充実した内容のものばかりでした。一生懸命指導している様子が手帳からも伝わってきて、本当にうれしかったです。ありがとうございます!
 今回は、A先生の手帳を紹介します。「生徒のためにやれることは全てやりたい!」そんな気持ちがズバッと伝わってくる内容でした。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.12

このアーカイブについて

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。