12年10月号 指導していく上で大切なこと

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指導していく上で大切なこと

 今回は、2011年2月号に掲載した記事を再掲載します。1年以上前の記事なので読んだことがない先生も多いと思います。是非読んで、指導に活かしてください。

1.宿題は授業の復習用と捉え、宿題提供をふまえた授業を作ろう
 「今日は、問題があまりできず、ほとんど解説などで終わってしまった」(K先生)。こういう時ってあると思います。こういうときに大切なのは、解説しっぱなしで終わらずに、最後にその教えた内容を振り返れる宿題を提供することです。授業は宿題を提供することを前提に進めると知識の定着率を上げることができます。このため、宿題は予習のためにやらせるというよりは復習のためにやらせる方が建設的です。

 時に、「宿題、わからなかった!」と生徒が言い訳をすることがあります。授業でできたことの定着のための宿題だと伝えれば、この言い訳は排除できます。こういった点からも、復習のための宿題を提供することをオススメします。

2.ルーティンを実践し続けさせよう
 よい習慣は簡単には身につきません。生徒にやり方を教え、しばらくの間はそのやり方ができていたのに、気づいたら元に戻りできなくなっている。そんな経験、ありませんか?こういう時に一番効果的なのは、生徒を型にはめてしまうというやり方です。もちろん生徒を型にはめようとすると、普通、生徒は嫌がります。でもそれをやるしか、学力向上への道はありません。ここは腹をくくって、なぜそれが大切なのかをことある事に説明をして、型にはめていきましょう。

 型にはめるときに、オススメなのがルーティンを活用することです。漢字演習や計算演習、英単語暗記でルーティンを取り入れると効果は高いです。ルーティンを継続していくと、「繰り返しやることが大切!」(S先生)と気づいてくれる時がきます。  N先生、T先生をはじめ、たくさんの先生が「反復演習が重要」と書いてくれています。継続させることは困難ですが、そうしないと道が開かれないのも事実。先生として覚悟を決めて、取り組みましょう。

3.漠然と悩むのではなく、やるべきことをリストアップしよう
 例えば、「ケアレスミスが多い」と悩む先生は多いです。しかし、ミスを漠然と「ケアレスミス」と捉えていては、いつまで経っても、そのミスはなくなりません。ミスにはどういう傾向があるかを分析して、それを無くすためにやるべきことを書き出し、実行する。ここまですれば、ケアレスミスは撲滅することができます。

 また、生徒の質問対応がメインなので授業の準備ができないと思う先生もいますが、教えている教科の教科書を見て単元を書き出してリストを作成したり、生徒が間違いやすい箇所を必ず抑えておいたりすると授業の準備もできますし、生徒の進度も的確に捉えることができるようになります。少しの工夫・準備が指導力を飛躍的に向上させます。是非、単元リストも作成してみてください。



特別付録!!月間計画表

 「計画的に勉強をしない」「宿題をサボることがある」「勉強に毎日取り組めない」「焦っているようで焦っていない」などなど計画表を作れば解決するかも知れない悩みをたくさんの先生から頂きました。そこで、今回は、月間計画表をお送りすることにしました。計画の立て方のコツは、毎日の分量で書き込むことと1週間に1回くらいは調整日(課題を入れない日)を設けることです。是非、月間計画表を指導に活用してみてください。尚、教務ツールHPからもダウンロードできるので、たくさん計画表が欲しい方は、是非教務ツールHPよりダウンロードしてください。



指導手帳ベストプラクティスの紹介

I先生の手帳

 今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。どれもしっかり書いてあって、生徒さんにかける情熱を垣間見ることができて、本当にうれしかったです。
 今回は、I先生の手帳を紹介します。たくさん文字が書き込まれていて、指導手帳を使いこなしてくれていることが分かり本当にうれしかったです。書くという行為は前頭葉が活発になり、脳にも良いということが脳科学の研究により明らかになってきています。これからも指導手帳にたくさんの気づきを書き込んていってください。

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