08年12月号 算多きは勝つ?冬休みの学習計画を作ろう?

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算多きは勝つ?冬休みの学習計画を作ろう?

もうすぐ受験シーズン本番です。中学受験生、中学3年生、高校3年生を指導している先生の中には、すでにドキドキしている方もいるかも知れません。冬休み、高校受験生には、入試過去問をたくさん解かせてください。受験する県の過去問を解かせるのももちろん、時間に余裕があるのであれば、他県の過去問にもチャレンジさせてみてください。

高校3年生はセンター試験対策を徹底しましょう。もし、生徒さんがメンタル的に弱いようであれば、本番さながらの日を一日作ることをオススメします。事前にセンター試験当日と全く同じ時間割で過ごすようにすると、当日のイメージを具体的に持てるようになり、センター試験当日の緊張が緩和されます。また、休憩の取り方なども分かるのでよりリラックスした状態でセンター試験にのぞめます。

中学校受験も年明けからスタートします。体調管理には細心の注意を払ってください。インフルエンザも流行の兆しを見せています。予防のために、風邪を引いていなくてもマスクをしたり、外出後の手洗い、うがいをすることは本当に大切です。せっかくここまで頑張ってきたのに、ここで病気になってしまったら元も子もありませんので、体調管理には細心の注意を払ってください。

受験生以外の生徒さんには、冬休み中に復習させるとよいと思います。ただ闇雲に復習をするのではなくて、冬休み中に学び取りたいこと(目標)を明確に決めてから、行動を決めるとよい計画を作ることができます。

「算多きは勝つ」(孫子)。計画的に冬休みを過ごせるように、生徒さんのサポートをよろしくお願いします。

指導の工夫(コーチングシートより抜粋)


問題点:計算ミス・ケアレスミスが多い

せんせいの改善策
・計算過程をちゃんと書かせる
・途中の式の大切さを教え、ミスした時の見直しに役立つことを体感させる
・見直しを習慣づけさせる
・まずはたくさんの計算問題を自習時間に解く。指導中には、計算ミスさせないようにきれいに書くように伝える
コメント
超頻出の問題点が、この計算ミス・ケアレスミスです。多くの先生から計算過程をちゃんと書かせることが大事との意見を頂きました。全くその通りなので、途中式はきちんと書くように生徒さんに伝え続けてください。しかし、基礎の徹底を生徒さんは嫌がるものです。嫌がってもあきらめず、粘り強く指導していってください。

問題点:計算スピードが遅い・時間内に最後まで問題に取り組めない

せんせいの改善策
・問題を解く量が少なすぎることが問題と考える。そのため、指導中もなるべく多くの、そしていろいろな種類の問題(基礎)を解く。また、過程での学習をしっかりやるように、テスト前には最低1周は問題集をやるように指導する。
・時間配分・問題を解く優先順位を決めて取り組む
コメント
二人とも素晴らしくよく考えていると感じました。計算スピードを身につけさせるには、演習量は絶対に必要です。コツコツ積み上げたことがその子の力になります。しかし、地道なことは嫌がられる傾向が強いのも事実です。コツコツ積み上げることの重要性を伝え、そして、それをやらせきるように粘り強く指導をしていってください。
テストの中の時間配分についてもすごく重要です。どうしても時間内に終わらない場合は、優先順位をつけて、自分の得意なものから解かせるように指導することも大切です。

問題点:応用力が足りない

せんせいの改善策
・問題の解き方だけではなく、どうしてその解き方をするかを教える
・すぐに解き方を教えず、少しだけヒントを出し、前やった問題と実質的に一緒であることを気づかせる
コメント
どうしてもやり方ばかりに目が行ってしまいがちですが、応用力を身につけるためには、どうしてそのやり方で解くのか?という意味を伝えることも非常に大切なことだと思います。また、少しだけヒントを出して、生徒自身に気づかせるということも非常に大切です。
「答えを与えすぎずに、生徒自身に気づかせる」という姿勢は素晴らしいと思いました。



指導手帳ベストプラクティスの紹介


事例紹介:W.R.先生の手帳

今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。このせんせい通信も皆さんの協力なしには完成しないので、いつも協力いただいて本当に感謝しています。
今回はW先生の手帳をご紹介します。全ての項目でしっかりとした記述があり、内容も具体的でした。また、前回の反省を活かした改善も明記されていて、毎日改善を続けている姿勢を読み取ることができました。素晴らしいと思います。

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