12年01月号 僕たち・私たちの指導改善策

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僕たち・私たちの指導改善策

今回ご提出いただいたコーチングシートでは、優れた改善策を書き出してくれた先生がたくさんいました。そこで、今回は特別企画として、色々な先生の改善策をお伝えいたします。皆さんも他の先生の指導法を参考にしながら、自分の指導力を高めていってください。


#1 W先生

課題1 ノートまとめが少し疎かになっている
改善策 ポイントの箇所を強調して、時には少し手を加えてあげる。

課題2  テストであせる
改善策  問題を見た瞬間に分かるような問題が増えれば心の余裕が生まれるかもしれない。テスト予想問題を作る。

生徒が少しでもノートまとめをしたくなるようにノートに手を加えてあげたり、テストであせらないで済むようにテスト予想問題を作ったりと生徒の気持ちになっていろんな指導法を取り入れていることが素晴らしいです。「ノートまとめをしっかりやろう!」「テストであせるなよ!」と言うだけなら誰でも言えます。どうやったら改善点が改善されるかをしっかり考えているからこそ生まれる改善策だと思いました。


#2 H先生

課題1 証明問題で何をすればよいか分からない
改善策 ポイントを突いた手順書を作る。穴埋め問題に取り組ませる。

課題2 宿題の答え合わせがいいかげんである
改善策 お手本を見せる。途中式を一行ずつ追い、どこでどう間違えたのか自分で気づけるようにする。

「ハンズオン指導」という言葉があります。口だけで言うのではなくて、実際に先生自らが行動によって手本を示したり、一緒に作業をしたりする指導法のことです。藤田先生の姿勢はまさにハンズオン。手順書を作ったり、お手本を示したり。こういうきめ細やかなサポートを続けることが大きな差を生みます。


#3 O先生

課題1 理科の天体、生物が弱め
改善策 弱い範囲の問題を宿題として出す。

弱点を見つけたら、その範囲の問題を用意してあげることも非常に大切です。生徒から聞かれたことを漫然と答えていてもなかなか成績は上がりません。弱点を見つけたら、対策を考えて実行していくという姿勢が大切です。


#4 A先生

課題1 ケアレスミスが多い
改善策 検算やチェックリストを作ったり、まずは字がきれいで整っているかをチェックする。9と4、0と6が区別がつくかなど。

課題2 忘れやすい
改善策 まとめプリントを作成して知識の整理をつけさせてあげたり、繰り返し何度も反復して覚える。

改善策が具体的で非常に分かりやすいです。チェックリストやまとめプリントを作ってあげることは、必ず生徒にいい影響を与えると思いました。


#5 A先生

課題1 山脈の名前や工業地帯が覚えられない
改善策 画用紙などに地図を書かせて、いつも目につく場所に貼っておく。大事な用語やテストに出たところをそこに書き込み、オリジナルの地図に仕上げる。

課題2 英語の文法が頭の中で整理されていない
改善策 be動詞と一般動詞の区別から、一度総復習が必要。文法だけをまとめたプリントを使い、穴埋め形式の問題をこなして、英文一文単位で覚えるようにする。

A先生は、課題も改善策もすごく具体的です。課題1の場合、「地理が苦手」としてしまう先生もいるかもしれません。そうではなくて、課題を具体的に捉えることで、改善策も具体的に考えられるようになります。それが、色々なアイデアを生み出すことにつながり、高い指導力につながっていると感じました。



今月の教務ブログ・教務ツールHP

 2月、1月には7つの指導ブログ記事を新しく作成しました。「覚えておきたい数学の小技」では、計算力などを高めるために非常に有効なテクニックを紹介しています。また、英語・国語の指導法についても記事を作りました。英語は前から訳すこと、国語は論理の教科と捉えること、これらをふまえて指導をすることで成績アップが見込める教科だということを伝えています。その他、テスト振り返りに役立つ指導法も紹介しています。テストは振り返ってこそ意味があります。是非、テストの振り返りを導入してください!!

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