11年06月号　はやぶさの奇跡の生還を支えた「自律」と「会話」

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はやぶさの奇跡の生還を支えた「自律」と「会話」

ちょうど1年前の去年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が大きな任務を終えて、遠く離れた宇宙より地球へ帰還しました。左の写真は、はやぶさが地球に帰還したときの写真です。この写真を見て、はやぶさのことを思い出された方もいるのではないでしょうか？

はやぶさは2003年に打ち上げられ、地球より約4億km離れた軌道を回る小惑星「イトカワ」に着陸し、その地表サンプルを入手。打ち上げより7年後の2010年6月に無事地球へ帰還しまし た。はやぶさは宇宙を旅した7年の間に、はやぶさプロジェクトのエンジニア達が想像もしていなかったたくさんのトラブルに遭遇しました。 しかし、エンジニア達の諦めない心と創意工夫でそれらのトラブルをすべて奇跡的に乗り越えてきました。

はやぶさは、最大約4億kmの彼方を航行しました。これだけ離れていると、はやぶさとの交信は1回あたり40分以上の時間がかかってしまうため、はやぶさを地球からリアルタイムでコントロールすることは不可能でした。そこで、はやぶさは、遭遇した出来事に対して、自らが自律して判断し、状況に応じた行動ができるように設計されていました。しかし、自律行動だけでは上記のようなトラブルには対応できません。そのような時は、地球上のオペレータがはやぶさと会話をして、トラブルの状況を把握し、その解決のための命令を出したり、プログラムを書き換えたりしました。このようにして、はやぶさは自律行動とオペレータとの会話の２つをうまく使い分けて、トラブルを乗り越え、奇跡の帰還を果たしたのです。

この「自律」と「会話」という考え方は、子育てにもそのまま当てはまります。子どもに勉強をやるそぶりが見られないと、どうしても親からの「会話」（というか、命令？）ばかりになってしまいます。しかし、この「会話」だけでは、子育てはうまくはいきません。時に、子どもの意見を尊重したり、放任したり、信用したりという「自律」を促す行為が必要となります。勉強するにしても、他人のいいなりになるのではなく、何を行動するかを自ら考えて実行していくのではその効果は大きく異なります。逆に、子どもの勉強に一切介入せず、常に放任状態だと、それはそれで子どもは自らがやっていることが正しいかどうかも分からなくなります。時々、「そのやり方で合っているよ！」とか「取りあえず、やってみろ！大丈夫、私が見守ってるから」と子どもに声をかけるようにすれば、きっと良い方向に向かうでしょう。

はやぶさと同じように、子育てでも「自律」と「会話」のバランスが大切です。「会話」ばかりに偏ってもダメだし、「自律」ばかりに偏ってもダメです。非常に難しいことですが、常にバランスを意識して、時に「自律」を促し、時に「会話」を行う。これの繰り返しの中で子どもは育っていきます。是非、お子さんに対して、「勉強しろ！」ということを我慢してみたり、「よくがんばってるじゃないの！」と声をかけてみたりしてみてください。

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会員様の声

→ありがとうございます。お子さんの状態に合わせて指導をしていくことができるのが家庭教師の最大の強みだと思っています。今後ともその強みを生かして、指導をしていきたいと思います。今後とも何卒よろしくお願いします。

→ コメントありがとうございます。そのがんばりが結果につながるようにお子さんを先生と共にサポートして行きます！

→ コメントありがとうございます。学校の授業も真剣に聞くような姿勢が現われている様子で、すごくうれしく思っています。学校も家庭教師も自主学習も全て大切にできるように今後ともサポートしていきたいと思います。