12年07月号 エンターテイメント性ある授業で集中力・記憶力アップ

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エンターテイメント性ある授業で集中力・記憶力アップ

 私も、小・中・高校、そして、大学とたくさんの授業を受けてきました。面白くない授業もたくさんあって、寝て過ごしたことも・・・。もしかすると、みなさんの中にも、身に覚えがある方もいるかも知れません(笑)。

 でも、面白い授業を行ってくれる先生ももちろんいて、そんな先生の授業は今でもその様子を思い出すことがあります。面白い授業を行ってくれる先生の授業には、 共通してエンターテイメント性がありました。配布するプリントや話す内容などを周到に準備してから臨んでくれていましたし、授業中は、体をフルに使って、身振り手振りで教科の内容を伝え、時には教室にある机とか窓とかなんでも使って面白おかしく語ってくれました。このような授業は、私たちの記憶にいつまでも残っています。逆に面白くない授業は、ただ単に淡々と行われていくだけで、授業を受けたその日のうちに忘れてしまうこともあったと思います。

 エンターテイメント性の高い授業が記憶に残りやすいことには、脳科学的にも理由があります。記憶は、"意味記憶"と"エピソード記憶"に分けることができます。"意味記憶"は、「本能寺の変は1582年」というように年号などの情報そのものを記憶することです。"エピソード記憶"は、「家族旅行で長野に出かけ、リンゴを食べた」というように自分が経験したエピソードを情報として記憶することです。そして、人の脳は意味記憶よりもエピソード記憶の方が覚えやすい仕組みになっています。そのため、エンターテイメント性の高い授業は記憶に残りやすいのです。

 これから生徒たちにとって長い夏休みが始まります。夏休みに入ると、どうしてもだらけてしまい集中力が低下してしまう子もいると思いますが、エンターテイメント性の高い授業ができるようにひと工夫して、集中力が低下している子の気持ちを盛り上げ、活気溢れる授業にしてみませんか?

教務ブログ・教務ツールHPの紹介

指導ブログから記事を紹介します。QRコードを読み込んで、教科カテゴリから記事を探してみてください。

記事紹介1.ゴロ合わせを活用しよう

ゴロ合わせも使いようによっては効率よく暗記ができるので便利な勉強法です。そのゴロ合わせの有効性を脳科学の考え方も交えて紹介してみました。面白い気づきも得られると思いますので、是非ご一読ください。

記事紹介2.マンガを使った勉強の有効性

勉強をやりたがらない子をどうやって勉強に向かわせるか?正面から勉強の大切さや面白さを先生の実体験を踏まえて語ることも大事ですが、時にマンガなどを活用して正攻法ではない勉強法を提案することも効果的なことがあります。いろんな手段を使って、生徒のやる気を高めましょう。

記事紹介3.コミュニケーション力-3つの効果的な手法-

生徒とのコミュニケーションで大切な手法をコーチングの考え方をふまえてまとめました。具体的にほめたり、私目線で気持ちを伝えるようにしたりするとより一層生徒のやる気は高まります。また、できるようになったことを再現できるようにするための質問法も紹介しています。一度掴んだ勉強のコツは忘れずにいて欲しいですよね。

記事紹介4.検算について

「検算しろよ!」とは生徒によく言うものですが、そのやり方までしっかり教えている先生は少ないかも知れません。検算しろよと言われても、生徒がそのやり方を知らなければ実行しようがありません。そんな時、先生は面倒くさがらずに、検算のやり方を一から丁寧に教えてあげることが大切です。

指導手帳ベストプラクティスの紹介

M先生の手帳

今回もたくさんの先生に指導手帳を提出していただきました。いつもありがとうございます。どれもしっかり書いてあって、生徒さんにかける情熱を垣間見ることができて、本当にうれしかったです。 今回は、M先生の手帳を紹介します。指導の様子がよく伝わってくる指導手帳でした。よりよい指導になるように事前準備をしっかりしようという心構えが伝わってきました。

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